JAPAN MEDIA ARTS FESTIVAL

[メディアインスタレーション / 日本]
[Media installation / Japan]
[第20回アート部門新人賞 *「あなたは、翌日私に会いにそこに戻ってくるでしょう」(2016)に対して]
「オープン・スペース 2016 メディア・コンシャス」展 展示風景(NTTインターコミュニケーション・センター [ICC]、東京、2016、写真:山本糾 )
Would you come back there to see me again the following day?
あなたは、翌日私に会いに
そこに戻ってくるでしょうか?
津田道子 TSUDA Michiko

枠(フレーム)という、絵画・映像史で幾度も論じられてきたモチーフと、鏡、ビデオカメラ等を用いたインスタレーション作品。作品タイトルは、自由間接話法の典型的な英文に由来しており(ただし通常は主語が三人称)文脈により「翌日」「そこ」の対象が変わる。本来「あなたは、翌日私に会いにそこに戻ってくるでしょう。」だが、今回の展示に際して疑問形に変更している。今回、作品構成は成立しているものの、作品を設置する空間設計に作家は納得していない。その状態で展示しているのは、より広い視点から「いま」「ここ」を捉えなおせるのではないかという問いかけになるからである。作品は見えるものだけでなく、周囲の環境によって見え方が変わるものであり、どこからが作品と言い切れるものではない。作品を成立させるための構造物、すでにある建築、ここへ来た目的など、全てを含めて作品体験となる。上から吊るした枠には、鏡やスクリーンが張られたもの、枠だけのものが入り混じる。スクリーンにはリアルタイムの映像や、24時間前の展示空間を捉えた映像が投影される。観賞者は鏡に映る像、スクリーンの映像、さらに空枠越しの実像が織りなす視線の迷宮を進み、さまざまに変化する自身と空間との関係を観察する。
※今回は事務局の責任において準備を進めたが、不完全な展示造作となり、作品の成立が十分に果たされなかったため、受賞作とは異なる疑問形をとった別タイトルの作品として展示しています。